最近、最も大きく、世界的に見ても最も資金に恵まれている脊髄損傷(SCI)関連団体によるSCIへの取り組みに関して、多くの議論が交わされています。その団体というのは、リック・ハンセン基金(Rick Hansen Foundation - RHF)とそこから派生したリック・ハンセン研究所(Rick Hansen Institute - RHI)とInternational Collaboration on Repair Discoveries(ICORD)です。
なぜ異なる方針とスタッフを有する団体が三つも必要なのかは分かりませんが、それは今回の記事とは関係ありません。
基本的にRHFは、生活の質に関するプロジェクト、SCI患者のケアあるいはSCIの治癒に関するトランスレーショナル・リサーチの三つの分野で資金援助を行っています。これが議論の論点となっています。
治癒を実現する科学水準が手の届く範囲まで来ており(世界の臨床試験のリストを参照してください: 3ページ)、より早く治癒を実現するためRHFのような規模の大きな組織はもっと資金を使い、より大きな影響を与えていくべきだと主張する人は多い。RHFはSCIの治癒の実現を彼らの目標の1つとして掲げているため、なおのことです。彼らは明確に「脊髄損傷後の麻痺がない世界」を目標として宣言しています。
はっきり申し上げて、私もRHFは治癒の実現に向けてもっと積極的に行動すべきであると考えています。理由は以下の通りです。
RHIが出資している最近の科学的研究のリストやICORDの研究者および研究のリストを見ても、中枢神経系(CNS)の再生はそれほど注目されているようには見えません。
批判の前に、RHFが集めた資金はどのように分配されているのか、もっと具体的に言えば我々を椅子から解放するCNS再生のためにいくら使われているのかという点に関してもっと情報を集めたいと思います。
そこで、皆様にはRHFの新しいCEOであるArt Reitmayer様に(以下のフォームを使用して)メールを送っていただきたいと思います。そのメールで、彼の就任とRick Hansen様の Man in Motion World Tourの25周年を祝い、「RHFは何%の予算を麻痺の治癒に対して直接使用しているのか?」という具体的な質問をしていただきたいと思います。
あなたがカナダ人でなくても問題ありません。Rick HansenはSCIに対する意識向上のために世界を周っていて、世界中のどの国からでも同組織に寄付することが可能です。もし回答が得られ、十分な資金が麻痺の治癒に使用されていると納得できれば、私も寄付をしたいと思います。
このキャンペーンは終了したので、パートIIをお待ちください。
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私の大事な質問でお答えください。
宛先: Art Reitmayer様(Rick Hansen Foundation (RHF) CEO)
Cc.
Rick Hansen様、Lyall Knott様(RHF理事会共同議長)
Jim Watson様(RHF理事会書記)
George Gaffney様(RHF理事会会計担当)
RHF理事会
Matthew Bosrock様
Sally Douglas様
Perry Goldsmith様
Amanda Hansen様
Jonathan Kallner様
Tod Leiweke様
Sue Paish様
Peter Ufford様
Christine Day様
Sally Douglas様
Perry Goldsmith様
Amanda Hansen様
Jonathan Kallner様
Tod Leiweke様
Sue Paish様
Peter Ufford様
Christine Day様
Bill Barrable(Rick Hansen Institute CEO)
Tom Oxland博士(ICORD暫定理事)
麻痺の治癒に向けたRickの素晴らしい取り組みが25周年を迎えるにあたり、この度のRick Hansen FoundationのCEOへの就任を心よりお祝い申し上げます。もし25年前、Rickが麻痺の治癒は実現できると考えていたのであれば、RHFは最近の科学の進歩を鑑みればその治癒の実現は必然であると認識すべきです。
脊髄損傷(SCI)に関わる者として、私はこのような重要な時点において新たなCEOが誕生したことによって、RHFは麻痺への取り組みをより加速させることができると信じています。誰もが認識しているように、治癒はただ希望のみによって実現できるものではなく、その実現には大変な努力と根気、そして科学の助けを必要とします。
しかし、私にはRHFが脊髄損傷の治癒の追求における目標を見失っているように見えます。私がそのように考える根拠は、Rick Hansen InstituteとICORD(おもにRHFによって設立および出資されている)のウェブサイトに投稿された情報にあります。その情報を見る限り、どちらの団体においても中枢神経系(CNS)再生は最重要事項として挙げられていません。
そこで、RHFがCNS再生およびSCIの治癒のためにどの程度の予算を割いているのかを教えていただきたいと思います。
ケアや生活の質に関連する活動もSCIを抱える人たちのためには重要であることは分かります。しかし、手の届く範囲にある治癒も同様に重要であり、実際のところそれこそがまさにケア/生活の質の究極の形ではないでしょうか。
長文で失礼いたしました。お忙しいとは思いますが、近い内にお返事がいただければ幸いです。
Translator: Ichinomiya Wataru
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