リックハンセン協会へ:ペラペラのヒーローなんて私達は望んでいません


リックハンセン財団の最大の受取人であるリックハンセン協会からの2件の心無い発表を読んで、私は同協会のCEOのビル・バラブル氏へ手紙にを書く事にしました。

手紙の目的は、いたって基本的で、慢性脊髄損傷に関してきちんと投資し、リサーチをする事、そうでなければこのゲームから一日も早く撤退し、コミュニティ内に誤った希望を与える事をやめるようにという事です。

簡単に言えば、慢性脊髄損傷の治癒というのは、‘脊髄損傷から麻痺のない世界を’などといったスローガンの事を言っているのではありません。そうではなく、適切な研究に投資する事なのです。もしRHIが脊髄損傷治癒への投資に興味がないのであれば、彼はコミュニティに対してこの事を明確にするべきだと思います。

以下に添付の手紙は今日電子メイルとファックスで送りましたので、後日彼らからの返信を皆さんにご紹介しましょう。皆さんが意見を伝えたいと歯がゆく思っている事は私も分かります、しかし今の所は彼らからの返事を待つ事にしましょう。いつもの事ですが、彼らが私に間違いであると証明して欲しいと願うばかりです。治癒とは、私のエゴの事でははありません。もしお金が慢性SCIを完治するならば、私は喜んで自分の過ちを認めるでしょう。もし可能ならば、他の人々も、あえて名前は出しませんが、エゴを捨てる事が出来ると良いのですが。

私達は治癒を求めているのあって、紙のような薄っぺらなヒーローを求めているのではありません。

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デニス・テソラット
大阪市、日本
stemcells.and.atombombs@gmail.com

2012年9月8日

ファックス及びメイルにて送信

ビル・バラブル最高責任者
リックハンセン協会
6400 - 818 West 10th Avenue,
Blusson Spinal Cord Centre,
Vancouver, British Columbia,
Canada
FAX: +1-604-707-2121
Email: bbarrable@rickhanseninstitute.org

親愛なるバラブル様

デニス・テソラットと申します。リックハンセン財団へのコミュニティの質疑応答に関わっており、特に慢性脊髄損傷への生物学的な治癒に関する経費使い道に関して質問があります。

大きな期待を抱きながら、私は新しいTRAC委員とそのメンバーについて、貴協会2011-2012年度の年末レポートと共に拝見しました。RHI役員による決定事項に対し、TRAC委員会がとても良い影響を与えられるだろうと強く思っております。これらのレポートを読んで、私は深刻な懸念を抱いている事が2点あります。一つは、この委員会メンバーを見る限り、フェリングス博士とクウォン博士を除いて、他には誰も研究をこのような治癒へと関わった人がいないと言う事です。

もう一つは、貴協会の年度報告書の事です。そこから私が理解した範囲では、あなたが遂行している尽力というのは、特に脊髄損傷から来る麻痺の予防に置いて重点を置かれているようであり、また一方で既に麻痺を持っている人々の生活の質を向上するように出来ているように見受けられます。

私の意見としまして、‘脊髄損傷から麻痺の無い世界を’というスローガンを掲げている協会として、これは受け入れられません。私が間違っているとどうぞ言って下さい。もし私が貴協会の年末レポート上で重要な事を見逃しているという事でしたら、また慢性骨髄損傷への実際の治癒へ特別な尽力に協力されているという事があるのでしたら、どうぞ教えてください。

万が一貴方がこれらの尽力を私に示す事が出来ないのであれば、RHI財団は私達コミュニティに対して貴協会のゴールは、慢性脊髄損傷への身体的な治癒ではないと明確にするべきです。

こういった明確な発表が無いので、麻痺を持って生きている数え切れない人々が、あなた方が彼らの為に活動をしていると信じ、寄付をしているのです。彼らがまた騙されたと分かった時に、コミュニティから今後は継続的な落胆と怒りが起こるでしょう。

さらに、国会議員また立法議会が貴協会へ資金援助に投票したのは、急性、慢性骨髄麻痺の両方の治癒をRHIが追及しているという印象を持っていたからだと私は思います。もし貴協会が率先して再生細胞治癒への研究を支持しないというのでしたら、貴協会の大手資金提供者へ、この件に関して明確にする必要があると思います。
さらに、貴協会をこの業界のリーダーだと見ている世界中の企業が、貴協会が慢性脊髄損傷への治癒に向ってリーダーシップを提供すると信じている事でしょう。もし貴協会がそのような事を提供しないというのであれば、業界全体が有毒な影響を受けるでしょう。私達がそこで貴協会に是非やって頂きたい事は、率先して細胞再生に導く科学研究へ資金援助をしないのであれば、このエリアのキャンペーン活動から自ら退き、リーダーシップを手渡す事です。

この問題に関する貴協会の沈黙がコミュニティとその他脊髄損傷団体の両方を傷つけているのです。RHFとは異なり、この件に関して貴協会が沈黙を破り真摯、明確に回答して下る事を強く望みます。

敬具
デニス テソラット
幹細胞&原爆
www.Kansaibo-Genbaku.blogspot.jp

Translator: Kawazu Kazuyo